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2008年8月

旬のノルウェーベリー

バカンスが早くも終わったので、気分は9月・・・でもまだ8月なんですね。

前回紹介したノルウェー苺は季節が終わり今はカシス・ラズベリー・ブルーベリーに加えてノルウェー語でMulte、またHyllと呼ばれる変わったベリーが店先にちらほら出てきましたよ。

Multer_2Multe( 英語Cloudberry、仏語Plaquebière)は山で採れる、しかも木になってるのではなくて、写真のように地面に生えてる、見た目黄色の「桑の実」みたい。

仕事仲間のカルラに聞くと、”踏むとズルっとすべるから気を付けないといけない。味は・・・年取った人は好きだけど若い人はあまり食べない”らしいです。

味見したけど、何ともビミョーで苦味・酸味が印象に残ります。ジャムやシロップ・リキュールにすると美味。北海道でも採れるらしいですよ。

でも見た目めちゃかわいい。

Multe2レストランでも今デザートで使ってます。エスプーマとか使って・・・。

新鮮なものでも既にネトネトした感じがある。

SureauHyll(英語名Elderberry、日本語ニワトコ、仏語Sureau)。これ、何やろ?と調べたらフランス語名見て、ピンッ!!これの白い花から採ったシロップがそのまま飲めるくらいおいしいんです。爽やかな甘味があってグラニテ・ソルべにするとおいしいです。

実は何に使うのか、やぱりこれもジャムやシロップ作りに?店先では房から外され、キロ5€位で割りと安く手に入るんですが、どうやって調理していいのか分からず今日も買いに行こうか迷ってます。

  Dscf4249

現在のデザートです。ブリオッシュのフレンチトースト・山羊のチーズのクリーム・ゴマのテュイル・無花果のソテー・煮詰めたバルサミコソース・ローズマリーのソルべです。ちょっとイマイチ繊細さに欠ける見た目ですが、味は好評です。

最近、一人でデザートのサービスをしてるので、土曜ともなるとあちこちに走り回ってます。大抵21時頃まで注文が無く、それ以降怒涛のようにサービスは注文を持ってくるので、でもって何分!?とか聞いてくるんで「ちょっと待ってや~!!」とほんまで怒ってます。

最近思う事。

忙しさの割りに何か物足りなさというか小さな穴を感じるこの頃。新しいデザートやケーキもどんどん作ってるし、メンバーともシェフとも上手くやってるし、これと言って不満は無いんだけれど、これが自分がしたかった事か?と問う自分もいるんですね。勿論今は将来自分がしたい事の為の通過点でしかないのだけれど、何か収まる所に収まってない感じがあります。

それも、一時的にそう思ってるのかも。そうでないかも・・・・。

そうそう、昨日面白い発見があって、豚の鳴き声、ノルウェー語で何て言うか知ってます??

「ヌフ、ヌフ」ですよ!!そんな鳴き声する豚がどこにおんねん!!とノルウェー人をバカにしてました。

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The silverwind(観光編)

仕事が始まって1週間。

レストランの厨房はこれ以上誰一人として欠けては仕事が成り立たないくらい、最低人数で仕事をしています。なので、相変わらずいつも忙しく、今日はやっとの休みだけど午後3時まで寝る有様・・・なのでブログ更新はゆっくりです。(言い訳)

クルーザー上で仕事をしたのがまるで遠い昔のように感じますが、その時に行ったSvalbard諸島について紹介したいと思います。

Svalbard諸島は北極海のバレンツ海にある群島で、スピッツベルゲン島・ノールアウストランネ島・バレンツ島・エドゲ島と4つの島から成り立っていて、人間が定住する土地としては最北端に位置するのだそうです。

クルーザーはノルウェーのノールカップという町からこのスヴァールバル諸島に向かったのですが、トロムソという北の町からは飛行機も出ています。


Dscf4175

Dscf4167クルーザーから撮った氷河の残り。海の色のように見とれてしまうブルーです。


Dscf4171山々はいつも厚い霧で覆われている。




私達のクルーザーが辿り着いた町はロングイエールビーンというスヴァールバル諸島の中で最大の町だったのですが、その町の様子は何となく奇妙な感じがしたというのが初めの印象です。

それは、おそらく人が住んでいる形跡はあるけれどまるで活気が無いというか、時間の流れが止まっているような・・・・何せ島の人口は約2800人。この不毛の土地で農業が行われるはずも無く、木々が存在しないので、丸ハゲの山に人がちょこっと住んでいるその感じが奇妙なのです。それでも今は観光地として知られているようだし、町の中心地まで行けばお土産屋さんが沢山?あり、博物館やレストラン・バー・ホテルも勿論あるんです。

ここは、石炭採掘が1890年代から行われており、今でもそれが活動しているのか港のすぐ近くにトロッコがありました。Dscf4119

島の詳しい事は、このサイトへどうぞ!この島における日本の情報が知れます。http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/zatsu/iroiro.html

島の発見当初から捕鯨基地として利用されてきた事もあって、レストランでは鯨のステーキやアザラシの煮込みスープなどありました。

こんな不毛の土地だけにスーパーの生鮮食品は高いんですが、コルシカのようにアルコール・煙草にかかる税金がとても安いらしく、あるレストランではフランス始め、イタリア世界各国の特級ワインを並べている所もあり、それはやはりアルコール類が安く手に入るからのようです。

Dscf4126そこで見かけた沢山のこの花???
なんていう名前なのか知らないけれど、この綿の花があちこちに咲いてました。

他にもこの土地にだけ咲く植物や野鳥が多く存在するらしく、けれど採取することは禁止されてます。

また、ここではシロクマも存在するのですが、イメージキャラクターのように穏やかな性格ではありません。

冬にもこの島へ観光客はオーロラやシロクマを見にやってくるのですが、2年前スウェーデン観光客2人が、食べ物を探しに町まで降りてきたシロクマに襲われ死亡した事があったそうで、それ以来住民はライフル銃を持つ事が義務付けられ、また観光目的でシロクマを見る時も、指導員と共にジェットスキーで近くまで向かうのですが銃を携帯しないといけません。

遠くから見る自然はなんとも美しいのですが、そこで生活するのは時に危険で厳しいです。
私はコルシカに住めてもこのスヴァールバル諸島には絶対に住めません。寒すぎるし!!

そういえば・・・ノルウェーは捕鯨国でもあるのですが、この島から本土へ戻る途中イルカと鯨、見ました!!!

写真でよく見るような鯨の尾を見てはいないけれど、潮を吹くのは結構見ましたよ。

Dscf4183中央部分にそれらしき潮吹きが・・・分かりますか?



今回は仕事でクルーザーに乗ったわけですが、とても貴重な体験だったと思います。クルーザーに乗る事、その中で仕事する事、出会った人、存在さえしらなかった島へ行った事・・・・すべて「ユニック」だったと思います。


















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The Silverwind(仕事編)

途中、嫌になるくらい暇を持て余したヴァカンスも明日で終わり・・・過ぎてみれば早いもんです。

前回ポーランドから帰って翌日、シェフから依頼されたクルーザーでの仕事の為ノルウェーの北部へ行ってきました。The Silverwindとは今回乗船したクルーザーの名前です。(今回は私達のシェフがこのクルーザーのゲストシェフとして呼ばれ、ある一日シェフの料理をサービスする+デモンストレーションがあったので、私達はアシスタントとして行って来た)

北部は北部でも、人間が定住する土地としては最北端の場所らしく、このことについてはまた後でお話します。

料理人であれば皆(そうでもないか)一度はクルーザー、もしくは船内で仕事をしてみたい!思うのには理由があって、
①給料が高い・・・・・例えれば、私がこのクルーザーで仕事するとしたら、月4000ドル位もらえるそうだ。(1料理人の給料としては高い)しかし、休みが無い。たったの一日も休みが無い日が6ヶ月ももしかしたらそれ以上続くかもしれないなんて考えられない!陸に下りるのもいつか分からない生活は私には出来ない。また、仕事も朝食・昼食・ティータイム・夕食を毎日200人分用意(今回のクルーザーは280人定員、1000人・3000人店員というクルーザーもある)勿論、メニューの他にア・ラ・カルトあり、アニバーサリーあり・・・と多くの事に対応しなければならない。大変です。

②色んな所に旅行出来る・・・・と言っても、いつも仕事で仕事場の丸窓からわずかに外を眺める程度。勿論時間のやりくりをすれば外に出られるかもしれないけれど、それは確実ではない。

③家賃を払わなくていい・・・・船内に部屋は用意されているものの、海面より下の階に部屋があるので窓が無い。慣れればどうって事はないのかもしれない。カラオケルームが設置されていて、皆わずかな休憩時間を利用して歌ってストレス発散しているようだ。

というわけで、こんな状況で(厨房で働くならの話です。)仕事するのは自然と男性が多くなります。私も行った時は私以外皆、男でした。

船酔いする私が船で仕事をするのにはかなりストレスがありました。乗船して1日目、クルーザーの厨房を仕切るシェフとの打ち合わせ。この時点で私の考えるデザートを200人分2日後までに用意することを知る。

2日目、前日ストレスで眠れず又慢性的な頭痛・吐き気・だるさがあったけれど、仕事をせねば・・・・けれど、仕事をしている最中は忘れるんですよ、幸い!食事もろくに取らず仕込み。予想以上に時間がかかった。というのは、基本的に必要な道具が揃っていないし、少ない。冷凍庫が厨房になく、エレベーター  で降りなければならず、アイスのストックやらなんやらで置く場所が無い。平らなプレートが無い。場所と道具の確保に時間がかかった。(この間もシェフとジョスは前菜・魚料理・肉料理を用意)

決して凝ったデザートではありませんが・・・構成は
Dscf4077_2キャラムルムース
バナナのコンポート(ライムとラム酒)

ネメシス(しっとりチョコレート)
パッションとマンゴーのソース
バナナとパッションのソース

         ゴマのテュイル    でした。個人的に苺は安っぽくなるので乗せたくなかったけれど、ここのデザートはいつでも必ず苺を付ける。

Dscf4079 パティスリーで働くチームの皆と。シェフはフィリピン人でもう15年もこのThe Silverwind系列の船上で働いているそう!!皆本当に親切で真面目。


Dscf4176このサーモン料理は別の日に作ったもので、当日は忙しくて写真が撮れなかった。

すべての料理はお客さんに大好評で次はいつ料理を作るのかと訊ねる人が多かったそうです。いや~良かった良かったww


余談・・・・・料理人に限らずサービスもフィリピン・コロンビア・インド人が多かった。特にフィリピン人は日本人に似てて口数が少なく真面目で働き者、情熱もありで責任あるポジションで働く人が多い。

皆親切で、仕事している私の横を通る度に、元気?とかどっから来たの?と何回聞かれただろう?それはとても嬉しいんだけど、料理人やサービスの人数を合わせると50人位はいるのでその各々に答えるほど時間は無い。初めは笑顔で答えてたけど、仕事に集中出来ずに途中からもの凄く忙しそうな振りをして(いや、実際忙しかったんだ)目を合わせないようにした。

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ポーランドの結婚式 2

国民の95%がカトリック教徒でそのうち75%が敬虔なカトリック教徒。私のポーランド=カトリックというイメージはポーランド出身の故ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世からだったり、ポーランド人と結婚したフランス人からの話からだったりするのですが、そもそもプロテスタント教徒とカトリック教徒の間の日常生活で何がどう違うのかというのは知りません。

宗教そのものに興味は無かったのだけれど、最近自分は無宗教だなんて思っていても実はその無意識の奥に、宗教というものはその人(単体もしくは団体)価値観や日常生活、歴史に大きく関わっているという事にこの年になってぽつぽつ と感じています。

Dscf3952ま、それはどうでもいい事なんですが、結婚式の様子。
すべてポーランド語で何がなんやらさっぱり分かりませんでしたが、ジョス  が説明するところによると、式の途中聖水・聖餐を口にする儀式があって、これはキリストの最後の晩餐から引用されている(ワインとパンを使徒に分け与える)のですが、例えばフランスの一般的な結婚式ではこういった儀式は無いそうで。


こういった式は敬虔なカトリック教徒(色々約束事があり、子供の頃に洗礼式を受けていないとそもそもこういった教会での行事には参加出来ないので)のみによって執り行われる・・・・といっても詳しい写真もビデオも撮っておらず、その様子は私の説明だけでは不十分だと思います。スミ  マセン・・・この結婚式の後、皆でお食事となるのですが、その料理の一部を紹介。

Dscf3981Dscf3993 今回のポーランド料理の印象は、豚肉料理(加工品を含めて)が多く、付け合せには必ず!!ジャガイモが付きます。ジャガイモは色々で茹でたり揚げたり・・・とドイツに似てます。


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またスープの数がとても多いようで、この写真のようにトマトのスープやコンソメに自家製の麺を入れたり、具は様々でとてもおいしいです。


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左は式で出会った今はアイルランドに住むポーランド人。この式の参加者で唯一英語を話せるので色々ポーランド料理や人々の説明をしてくれました。超綺麗で笑顔がこれまた素晴らしい!惚れます。右はレストランの同僚、ミリアム。私よりもえらく若いのに、しっかり者で私は尊敬してます。

細かい出来事を揚げればきりが無いほど楽しく食べて飲んで踊って・・・ポーランドの人々は皆、優しくて温かったです。英語が出来なくても何とか会話をしよう、楽しんでもらおうという気持ちが伝わってきて、ジ~ン・・・としてしましました。

Dscf3934 最後に、新郎の自宅で日本食を作った時の写真。メニューは進歩なくお寿司、天麩羅、鳥の南蛮漬けなどでした。納豆を食べさせたら、以外にもポーランド人の皆さん食べてくれました!!凄いわ!




Dscf3938_2そして、注目は新郎のお祖母ちゃん。身長おそらく130cmのちいさな愛らしい、いつもニコニコいてるお祖母ちゃん。料理を作る私に「サンキュー」という代わりにビズkissmarkをしてくれました。







 

 

 

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